無為の生き方
世界人類が平和でありますように

章 神様のはなし
  ― 心臓を動かしているのはだれ? ―

 地球霊界の新解釈

地球霊界の新解釈

五井先生は、「人間は永遠の生命であり、この世を去っても霊界へ移行するだけで死は怖いものではありませんよ」とおっしゃっていました。そのことは、ご著書「神と人間」で、図で霊界の構造を説明していただいています。

それによると、地球霊界の構造は、宇宙神(実在)、神界(直霊)、霊界(分霊)、幽界(魂・幽体)、肉体界(魂・肉体)と連なっているように示されています。人間は、直霊から分かれ次第に波動を荒くして霊界・幽界・肉体界へと降りてきたことになります。それは、人間とは神から分かれ二元性の世界において創造活動を行い神の理念を形の上に現していくものである、ということになります。五井先生がお示しになられたこの霊界の構造は、一般的にわかりやすく示されたものであり、実際はもっと複雑な構造になっています。

 それは、「宇宙全史」に詳しく示されています。それによると、人間界は3.58次元で、その下に下幽界(2〜3次元・地獄界)があり、人間界の上に上幽界(4次元)、霊界(5次元)、阿頼耶識界(6次元)があります。6次元は直霊の世界であり、一般的に言う神界になり、最も高い世界です。しかし、更にその上に7次元界があり、更に更にその上も無限次元の世界は続きます。

仏陀、サタンはどこにいるの

 仏陀は、この地球の総責任者で、現在、6次元を超えた7次元以上の「宇宙界」と呼ばれる階層におられると聞いています。ただしその高次元の世界の全容はわかりません。

また、俗に悪の権化とも呼ばれるサタンは、何と、6次元に在ります。これは今まで地獄界と呼ばれていた階層は下幽界であるという認識でしたが、新しい解釈では、5次元、6次元の俗に言う天上界にも、古いカテゴリーの地獄界があるということになります。

すなわち、善が上で悪が下あるという概念は古い概念であり、善悪は陰陽(暗・明)として魔界・天界と言われ、高い次元においても魔界(古いカテゴリーの地獄界)は存在しているということになります。現にサタンは6次元にあり、陰陽で言うなら「陰」の役目の神様ということになります。

ではいったい、縦の階層(次元)を決めるのは何かということになります。それは善悪の価値判断ではなく、「執着」の度合いであると言えます。たとえそれがいいことでも執着すれば階層は下がり、次元が下がれば下がるほど執着が強くなり、中途半端ですっきりしない、うじうじして偽善であると言えます。

ですから、人間は執着をもたず葛藤しない、ということが一番大切になります。

善悪ではなく執着しないこと

 善悪は、時代、場所、また人と人との関係において絶対なものではありません。その時々の価値観により変化してゆくものです。もちろん、現時点において最善を尽くすことは大切ですが、それにとらわれることはありません。あれがいいとか悪いとか考えるより、自分がいいと思ったことを迷わず実行してゆくことです。悔いを残さないこと、うじうじしないこと、あらゆることに執着せず、からりとサバサバと生きることです。

 宗教で言うところの業(カルマ)は、悪いことをしたことによるのではなく、執着し、悔いを残したことにあります。

 この真実を知る人は未だ少ないかもしれません。

解脱する、悟りを得るとは、「とらわれない、執着しない」の一言に尽きるのではないでしょうか。

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