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第4章 「消えてゆく姿」の教え 2 「消えてゆく姿」は、理想と現実をつなぐ教え 因縁因果の法則は絶対か? 今日の朝は太陽が東から昇ったのに、明日になったら南に変っていたのでは困ってしまいます。ある定まった法則があって初めて宇宙は運行できるわけです。 仏教では「因縁因果の法則」を説きますが、これは、この地球世界を創造された神が定められた法則です。悪いことをすれば悪いことが返り、善いことをすれば善いことが返って来ることにより、その経験を通して、人間はより良い生き方を学ぶようにできています。ですから、自分が味わういかなる痛みも、自分が過去で行ったことであり、他人のものではありません。 この地球界で生きてゆく以上は、「因縁因果の法則」をいかなる人も影響を受けます。しかし、「因縁因果」は絶対のものではなく、それを超えることができます。 五井先生は、「因縁因果」と「本来因果」を説かれました。「因縁因果」は、この地球界に生まれたことにより生じ肉体は輪廻転生を繰り返します。しかし、人間の本質は神であり光そのものであることを悟れば、「本来因果」なる神の光りが光輝くことになります。 因縁因果の法則は、なくすることはできませんが、それを超えるはできます。 因縁因果を超えるには? では、因縁因果を超えるにはどうしたらよいのでしょうか? 環境は過去世からの想念行為が「因」となり、今「果」となり現れています。すべては、原因があり結果があるということです。業は有限であり、今の不幸や災難は永遠に続くものではなく消えればなくなるものです。 大切なことは、消えてなくなるものは速やかに消さしめ、そこに新たなる「因」をつくらないことです。 「恨みに対して恨みを返さない」 自分が発したことが自分に返って来ているのですから、そのことを深く自覚し、「業が消えて、ありがとうございます」「これからよくなる」と、思いを切り替え感謝に替えることが大切です。そのことが、輪廻の鎖を断ち切り因縁因果を超える唯一の方法です。 何が起こっても、不平不満を抱かず、感謝に替えること。 「神様ありがとうございます、神様ありがとうございます・・・・・」感謝一念で生きることこそ、五井先生が説かれた教えのポイントです。 理想と現実をつなぐ教え 「人間は本来、神の分霊であり、業生ではない」とは、五井先生が「人間と真実の生き方」で説かれた一文ですが、「本来」という言葉が入っていることに意味があります。 人間は神であるから「我は神なり」と唱えれば神になれるか?と言うと、「残念ながら否です!」いくら観念的に、自分は神だと唱えても神にはなれません。 例えば、人間は「本来」百メートルを九秒台で走る力をもっていても、「自分は無限の能力がある、九秒台で走れる」と唱えただけでは、その結果はでないのと同じで、たゆまざる練習を果たすことが唯一の方法です。 五井先生は、そのことを深く覚られ、理想は理想として人間は「本来」神であるが、今は神の姿を現していない不完全な姿を素直に認め「消えてゆく姿」とし、祈りを通して神と一つになる道を説かれました。 人間は「本来」神と一つであるわけですが、神の姿を現すには時間がかかり、その時間を埋めるのが「消えてゆく姿」です。「我は空なり、我は神なり」と唱えるのではなく、現実を「消えてゆく姿」と見ることにより、「理想と現実」をつなぐことができたのです。 |
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