第３章　マインドコントロール 

―　心を白紙に戻す　―

３　教育という名のマインドコントロール

　教育という名のマインドコントロール

この世の中は、あらゆる情報によってマインドコントロールされています。新聞やテレビはその最たるものですが、学校教育もその例外ではありません。

もちろん、明治以降、学校教育の果たした役目は大きく、日本において、読み書き算数などの基礎的な学力を身につけ識字率が極めて高いのもその恩恵です。しかし、国が定める学習指導要領の内容は極めて狭い範囲の知識の習得の域をでません。また、それ以上に間違った知識を常識として身につけさせています。特に近年の公教育は、教科学習や道徳の授業に加え総合的な学習の時間、キャリア教育、食育など、領域を広げていますが、その内容は極めて不完全であると言わざるを得ません。

やはり、現状は国にとって都合のいいように教育を行っていることは確かで、「教育による総国民マインドコントロール」というのが真実です。それは長年に渡って公教育に携わってきた人間として確かに言えることです。

真の教育の出現を

真の教育は、知識の習得だけではなく、人間が人間らしく生きてゆくための人間の真実の姿を教えるものでなくてはいけません。

公教育においては「神」という文言を使うことに制限がかけられています。それでは人間の本質を教えることはできません。これから神という概念が科学的に明らかにされ、人間の真実の姿がわかってくれば、それに応じて教育も変容してゆくことでしょう。

今、教育の現場では、いじめやそれが原因で自殺する子どもが増え、様々な理由から学校に馴染めず登校できない子供が増えています。また、私が経験した生徒の中には、自分がやりたいことがあり学校には一日も来ず、自宅でコンピュータのプログラムをつくり海外で賞を得た子もいました。ある決められた価値観を教え込もうとしている現教育は、今の多様化した子ども達に対応しきれていません。これからその傾向は更に顕著なものになってゆくでしょう。

すべては本物が現れるための消えてゆく姿です。教育もしかりで、狭い範囲の知識の習得に片寄らないで、より多様化し自由度を高め、願わくば「人間の本当の姿」を教える真の教育が現れることを切に望みます。


　世界人類が平和でありますように